急にお湯が出なくなると、本当に焦りますよね。特にお風呂に入ろうとしていたタイミングだと、どうするのが正解なのか分からずパニックになってしまうかもしれません。
もし給湯器が壊れたらどうするか、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。賃貸やマンションにお住まいなら大家さんや管理会社への連絡が必要ですし、持ち家なら修理や交換の費用がいくらかかるのかが一番の悩みどころですよね。
給湯器の寿命は一般的に10年が一つの目安と言われていますが、表示されているエラーコードの内容や設置環境によっては、自分で解決できるケースもあります。この記事では、故障時の初期対応から信頼できる業者の見つけ方まで、実際のトラブル現場を踏まえた私の視点でお伝えしていきます。ガスや電気を扱う設備だからこそ、正しい知識を持って冷静に対処していきましょう。
- 故障の原因を特定するエラーコードの読み方と対処法
- 賃貸物件と持ち家で異なる修理・交換の依頼ルート
- 10年という寿命を軸にした修理か交換かの判断基準
- 安全に配慮した業者の選び方と費用を抑えるコツ
急に給湯器が壊れたらどうする?まず行うべき安全確認
給湯器のトラブルは、一歩間違えると火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故につながる恐れもあります。まずは慌てて何度も点火を繰り返すのではなく、現在どのような症状が出ているのか、周囲に危険がないかを含めて冷静に状況を把握することから始めましょう。
エラーコードの内容から故障の原因を正しく診断する
給湯器のリモコンに数字やアルファベットが表示されていたら、それは「エラーコード」という機器からのサインです。エラーコードを確認することで、今すぐ業者を呼ぶべき深刻な故障なのか、それとも一時的な不具合なのかをある程度判断できます。ただし、エラーコードの意味はメーカーや機種によって若干異なる点には注意が必要です。
| エラーコード | 主な原因 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 111(11) | 点火不良 | ガス栓が開いているか、ガスメーターが遮断されていないか |
| 140(14) | 過熱防止装置の作動 | 機器内部の異常な温度上昇。安全装置作動のため再使用は避ける |
| 290 | 中和器の詰まり | エコジョーズ特有のエラー。排水管や中和器の詰まりが原因の場合 |
| 710(71) | 電装基板の異常 | 電子回路の故障。部品交換や本体交換が必要なケースが多い |

特に「111」などは、大雨や強風、外気温の低下など環境要因によって一時的に発生することもありますが、「140」など安全装置に直接関わるエラーコードが表示された場合は、無理に動かそうとせず速やかに使用を中止してください。
お風呂が使えない時に注意すべきガス臭や異音の危険

お湯が出ないという症状に加え、におい・音・煙といった異変を感じた場合は、単なる不具合ではなく重大なトラブルに発展している可能性があります。以下のような症状がある時は、直ちに給湯器の使用を中止してください。
【即座に使用を中止すべき危険なサイン】
- ガス臭い(メルカプタン臭): ガス漏れの可能性があります。火気は絶対に使用せず、窓を開けて換気し、ガス栓を閉めてください。
- 「ボンッ」という爆発音: 不完全燃焼や点火異常の可能性があります。使用を続けると火災や事故の原因になります。
- 排気口からの黒煙: 酸素不足による不完全燃焼が疑われ、無色無臭の一酸化炭素が発生している恐れがあり非常に危険です。
これらの症状は、給湯器の寿命が近い場合や内部部品が大きく劣化している時に起こりやすい傾向があります。「たまに音がするだけだから大丈夫」と自己判断で放置するのは非常に危険です。少しでも異常を感じたら、安全を最優先に行動しましょう。
賃貸マンションで故障した際の修理依頼と費用負担

賃貸マンションやアパートにお住まいの場合、自分の判断で修理業者を手配してしまうのは避けるべきです。基本的には、「大家さんや管理会社に連絡する」のが正しい対応となります。
給湯器は多くの場合、物件に備え付けられた設備(付帯設備)に該当し、その維持管理や修繕義務は貸主である大家さん側にあります。経年劣化や通常使用による故障であれば、修理費用や交換費用は原則として大家さんの負担になります。
民法改正による「家賃減額」の可能性
2020年の民法改正により、給湯器が故障してお風呂が使えないなど、借りている部屋の一部が使用できなくなった場合、その使用不能の程度や期間に応じて「家賃が減額される可能性がある」とされています。修理や交換に時間がかかる場合は、管理会社や大家さんに減額について相談してみるのも一つの選択肢です。
ただし、凍結防止対策を怠ったことによる配管破裂など、借主側の過失が明確な場合には、自己負担となるケースもありますので注意してください。
寿命の目安である10年を超えた場合の交換判断基準

「修理して使い続けるか、それとも交換するか」で迷った時の大きな判断材料が「使用年数10年」です。給湯器の設計上の標準使用期間は一般的に10年とされており、この期間を超えると故障や不具合の発生率が高くなります。
設置から7〜8年程度であれば部品交換で対応できるケースも多いですが、10年を超えると一箇所を修理しても、短期間のうちに別の部品が故障する「修理の繰り返し」になりやすい傾向があります。また、古い機種ではメーカーが修理部品の供給を終了していることもあり、修理自体ができない場合も少なくありません。
判断の目安
- 7年未満:修理での対応がおすすめ
- 7年〜10年:修理費用が3万円を超える場合は交換も検討
- 10年以上:安全性と長期的なコストを考慮し交換を強く推奨
自分でできるリセット操作とガスメーターの復旧法

業者に連絡する前に、実は「故障ではない」ケースとして自分で対処できる場合もあります。以下の2点は、安全を確認したうえで試してみる価値があります。
1. 給湯器のリセット操作
電源プラグの抜き差しを行うことで、一時的な電子制御の不具合が解消されることがあります。これはパソコンや家電の再起動と同じ考え方です。ただし、ガス臭がする場合や異音がある場合は絶対に行わないでください。
2. ガスメーターの確認
家全体でガスが使えない場合、給湯器本体ではなくガスメーターの安全装置が作動している可能性があります。地震や長時間のガス使用で自動遮断されることがあり、復帰ボタンを押して赤ランプの点滅が消えれば復旧する場合があります。
給湯器が壊れた時にどうするか迷った際の修理と交換
安全確認を行い、明らかに修理や交換が必要だと分かった場合、次に悩むのが「どこに依頼すれば安心で無駄がないのか」という点です。業界の仕組みを知っておくことで、不要な出費やトラブルを防ぐことができます。
修理費用の相場と部分的な部品交換のメリット
修理を選ぶ最大のメリットは、初期費用を抑えられる点です。一般的な給湯器修理にかかる費用の目安は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用目安(技術料・出張料込) |
|---|---|
| センサー類・点火プラグの交換 | 約1.5万円〜2.5万円 |
| 電装基板の交換 | 約2.5万円〜4万円 |
| 熱交換器(本体中枢部)の交換 | 約4万円〜6万円 |
ただし修理はあくまで延命措置である点を理解しておく必要があります。修理を依頼する際は、作業後の保証期間の有無や内容を必ず確認するようにしましょう。
交換費用の総額を安く抑えるための業者選びのコツ

給湯器の交換費用は、依頼先によって大きく差が出ます。主な依頼先は以下の4つです。
- ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど):信頼性と安心感は高いですが、価格は定価に近く高めです。
- 給湯器メーカー(リンナイ・ノーリツなど):品質面では安心ですが、割引率は低めになる傾向があります。
- ホームセンター・家電量販店:ポイント還元などのメリットはありますが、工事品質は下請け業者に依存します。
- ネット専門の交換業者:大幅割引や即日対応が魅力ですが、業者選びは慎重に行う必要があります。
費用を抑えたい場合は、ネット専門業者を含めた複数社からの相見積もりが基本です。「本体価格・工事費・既存給湯器の処分費」がすべて含まれた総額表示かどうかを必ず確認してください。
即日対応が可能なネット専門業者の特徴と資格確認

急ぎで給湯器を復旧させたい場合、在庫を多く抱えるネット専門業者は心強い存在です。最短で即日対応が可能なケースもありますが、価格だけで判断するのは危険です。以下の資格を保有しているか、必ず事前に確認しましょう。
【必須・推奨される資格の例】
- ガス可とう管接続工事監督者
- 液化石油ガス設備士(プロパンガスの場合)
- 給水装置工事主任技術者
- 第二種電気工事士
無資格での工事は法令違反となるだけでなく、重大な事故につながる恐れがあります。長期保証(例:10年保証)を明示している業者を選ぶと、より安心です。
エコキュートやエコジョーズへの買い替えと節約効果

給湯器を交換するタイミングは、省エネ性能の高い機種への切り替えを検討する良い機会でもあります。
エコジョーズ(ガス式)は、排熱を再利用してお湯を沸かす仕組みのため、従来型と比べてガス使用量を抑えられます。使用状況にもよりますが、ガス代が約5〜15%程度削減できるケースもあります。初期費用はやや高めですが、数年単位で見れば光熱費の差で回収できる可能性があります。
エコキュート(電気式)は、空気中の熱を利用して効率的にお湯を作るシステムで、ランニングコストは非常に低く抑えられます。初期費用は高額ですが、オール電化住宅や電気料金プラン次第では長期的な節約効果が期待できます。
お風呂に入れない期間を乗り切る代替手段と準備
業者が決まっても、工事日まで数日かかる場合があります。その間のお風呂問題を乗り切るための方法をいくつか紹介します。
- 銭湯・スーパー銭湯:確実で気分転換にもなります。
- スポーツジムのシャワー:会員であれば有効活用できます。
- カセットコンロでお湯を沸かす:洗髪や簡単な体拭き程度なら対応可能です。
- 投げ込みヒーター:非常時の備えとして持っておくと安心です。
一時的な不便も、工夫次第で乗り切ることができます。

給湯器が壊れた時にどうするか迷わないためのまとめ
給湯器が壊れた場合は、まずエラーコードの確認と安全確保を最優先に行いましょう。賃貸住宅では大家さんや管理会社へ、持ち家の場合は使用年数を基準に修理か交換かを判断することが重要です。特に10年以上使用している場合は、安全性や将来的なコストを考慮すると交換が合理的な選択になることが多いでしょう。
ガスや電気を扱う工事は専門性が高く、業者選びが非常に重要です。価格だけで判断せず、資格・実績・保証内容を必ず確認することが、後悔しないためのポイントです。
なお、本記事の内容は一般的な情報をもとにまとめたものです。機種や地域、契約内容によって対応が異なる場合がありますので、最終的な判断は必ず各メーカーの公式サイト、ガス会社、または有資格の専門業者など「公式な情報源」で確認するようにしてください。


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