お風呂やキッチンで毎日使う給湯器ですが、使っていない時もリモコンの電源を入れっぱなしにしていると、ガス代が余計にかかってしまうのではないかと不安になることはありませんか。私も以前、少しでも節約しようと使うたびに電源をオン・オフしていましたが、実はガス代の仕組みを知ると、つけっぱなしが必ずしも悪影響を与えるわけではないことがわかります。
給湯器の電源を入れっぱなしにした時に気になるのは、ガス代よりもむしろ待機電力による電気代や、機器の寿命への影響、そして冬場の凍結防止機能との兼ね合いです。最近主流のエコジョーズなどの高効率な機種ではどうなのか、また賃貸物件にお住まいの方が気をつけるべき点についても、知っておくと安心なポイントがいくつかあります。

この記事では、電源のつけっぱなしによる光熱費のリアルな目安から、2025年に予定されているメーカー各社の価格改定を見据えた賢い維持方法まで、私自身の見解を交えて詳しくお伝えします。最後まで読んでいただければ、今日からの給湯器との付き合い方がきっと変わるはずですよ。
- 電源の入れっぱなしで発生する待機電力の正体とコストの目安
- ガス代がかかるタイミングと電源オン・オフの意外な関係
- 冬場の凍結防止機能など、つけっぱなしにするべき正当な理由
- 故障のサインである異臭やエラーコードへの適切な対処法
給湯器の電源を入れっぱなしにした時のガス代の仕組み

給湯器の電源ボタンが「入」の状態であっても、お湯を出していない限り、基本的にはガスが燃焼することはありません。ここでは、電源の状態が光熱費にどのように関わっているのか、技術的な側面から紐解いていきます。
待機電力で発生する電気代の目安と節約効果
給湯器の電源を入れっぱなしにしていて発生するコストは、ガス代ではなく「待機電力」による電気代です。リモコンの液晶表示や、内部のセンサーがいつでも作動できるように待機している状態で消費される電力ですね。
一般的に、給湯器の待機電力は1〜3ワット程度とされるケースが多く、これを1ヶ月(30日)つけっぱなしにしたとしても、電気代に換算すれば数十円から、高く見積もっても百円前後に収まる場合がほとんどです。そのため、こまめに電源を消すことによる節約効果は、手間に対してそれほど大きくないというのが私の実感です。
最近のモデルは省電力設計が進んでおり、一定時間操作がないと液晶表示が消える「エコモード」を搭載している機種も多いです。これを利用すれば、電源を切らなくてもさらに電気代を抑えられる場合があります。
お湯の使用がなければガス代はかからない節約の基本
多くの方が誤解しがちなのですが、給湯器のリモコンがオンになっていても、蛇口を「お湯」の方に回して水を流さない限り、基本的にはガス代は発生しません。給湯器は水が流れる勢いをセンサーで感知して初めて点火する仕組みだからです。
ただし、注意したいのが「レバーハンドル式の混合水栓」です。レバーが真ん中の位置にあると、水だけを使っているつもりでも給湯器が反応してごく短時間点火してしまうことがあります。これが積み重なると、無意識のうちにガス代を無駄にしてしまう可能性があるため、「お湯を使わないときはレバーを水の方に完全に振っておく」ことが、電源を消すこと以上に効果的な節約術になる場合もあります。
エコジョーズの待機時消費電力と効率的な運用方法

「エコジョーズ」のような潜熱回収型給湯器は、従来の機種よりも熱効率が高く、ガス代を抑えるのに非常に優れています。待機電力についても最新技術で抑えられていますが、内部には中和器やドレン排水を制御する電装部品が含まれています。
エコジョーズの性能を活かすには、電源のオン・オフを頻繁に繰り返すよりも、設定温度を適切に保つ運用が現実的です。設定温度を1度下げるだけでも、燃焼時のガス消費量を抑えられる場合があります。無理に電源を落として不便を強いるより、設定の工夫で効率的に使うという考え方が、現在の主流と言えるでしょう。
賃貸物件で電源をつけっぱなしにする際の注意点
賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、給湯器の電源を入れっぱなしにする際に少し意識しておきたいのが「設備の老朽化」です。賃貸に設置されている給湯器は、長年交換されていないケースも珍しくありません。
もし電源をつけっぱなしにしていて、リモコンから異音がしたり、表示が薄くなってきたりする場合は、内部基板などの部品が経年劣化しているサインである可能性も考えられます。賃貸物件では、通常使用による経年劣化の修繕義務は原則として貸主(オーナー)側にあります。異常を感じたら早めに管理会社へ連絡することが、結果的にトラブルを防ぎ、不要な出費を避けることにつながります。
「ガス臭い」と感じたり、焦げたような臭いがしたりする場合は、電源の状態に関わらず直ちに使用を中止してください。これはガス漏れや不完全燃焼の可能性がある重要なサインです。
冬季に必須な凍結防止ヒーターと電気代の関係性

冬場に特に注意したいのが凍結対策です。給湯器には外気温が一定以下になると自動で作動する「凍結防止ヒーター」や「循環ポンプ」が備わっています。これらは、配管内の水が凍結して本体や配管が破損するのを防ぐための重要な機能です。
多くの機種では、リモコンの運転スイッチがオフであっても、電源プラグがコンセントに接続されていれば凍結防止機能が作動する仕様になっています。ただし、停電時や古い機種では作動条件が異なる場合もあるため、厳寒期には通電状態を維持し、必要に応じて取扱説明書に記載された凍結対策を行うことが安心につながります。凍結による修理費用は高額になることもあるため、冬場の電気代は「保険」と考えておくとよいでしょう。
給湯器の電源を入れっぱなしでガス代を効率的に抑えるコツ
電源をつけっぱなしにする運用を前提とした場合、ガス代や将来的なメンテナンス費用をできるだけ抑えるには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。ここでは、機器の特性や市場動向を踏まえた管理の考え方をご紹介します。
頻繁な電源のオンオフが機器の寿命に与える影響
「使うたびに電源を切ったほうが機器が長持ちするのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、給湯器の待機電力はもともと小さく、頻繁に電源を切っても大きな節約効果が得られにくいのが実情です。
また、一般論として電子機器は電源投入時に負荷がかかる場合があるため、過度な操作は部品に負担を与える可能性も否定できません。ただし、日常的なオン・オフ操作がどの程度寿命に影響するかは、機種や使用環境によって異なります。無理な節約を意識するよりも、メーカーが想定している通常の使い方を心がけることが結果的に安心につながるでしょう。
異臭の発生や故障エラーコードが出た時の緊急対応

電源を入れっぱなしにしていると、異常に早く気づける場合があります。例えば、お湯を使っていないのに給湯器周辺から生臭い臭いがする場合は、ガス漏れの可能性があります。また、焦げ臭い場合は不完全燃焼や内部部品の異常が疑われます。
| エラーコード | 主な内容 | 考えられる原因例 |
|---|---|---|
| 111 / 11 | 点火不良 | ガス供給不足、点火系部品の不具合など |
| 901 / 90 | 燃焼系異常 | 給排気不良、燃焼部品の異常など(※メーカー・機種により内容は異なります) |
| 610 | ファンモーター系異常 | モーターの不具合、異物混入など |
これらのエラーコードはあくまで代表的な例であり、実際の意味や対処法はメーカーや機種によって異なります。表示が出た場合は無理に再起動せず、取扱説明書やメーカー公式案内を確認したうえで、必要に応じて専門業者へ点検を依頼してください。特に燃焼系のエラーは安全に関わるため、使用を中止する判断が重要です。
経年劣化による火災事故を防ぐための日常点検
電源をつけっぱなしにしている間、定期的に給湯器本体の外観を確認してみてください。本体パネルの変色、著しいサビ、排気口周辺の煤汚れなどは、経年劣化のサインである可能性があります。
こうした状態を放置すると、不完全燃焼や電装部品のトラブルにつながることもあります。一般的に家庭用給湯器の標準的な使用目安は約10年とされることが多く、「設置から10年」は点検や交換を検討する一つの目安になります。
2025年の価格改定を見据えた交換のタイミング

現在給湯器を使用している方に知っておいてほしいのが、2025年に予定されているメーカー各社の価格改定です。原材料費や物流コストの影響により、本体価格が上昇する見込みとされています。
- ノーリツ:2025年1月6日より、本体価格を約3%〜15%改定予定
- リンナイ:2025年5月1日より、給湯機器は約1%〜12%(平均約4%)の価格改定予定
もし現在使用している給湯器が設置から10年を超えており、不調を感じている場合は、価格改定前の交換を検討することで負担を抑えられる可能性があります。電源の入れっぱなしによるわずかな電気代を気にするよりも、長期的な設備更新のタイミングを考えることが、結果的に家計の助けになる場合もあるでしょう。
給湯器の電源を入れっぱなしのガス代に関するまとめ
給湯器の電源を入れっぱなしにしても、それだけでガス代が大きく増えるわけではありません。発生するのは主に少額の待機電力による電気代であり、頻繁な操作を避けることで使い勝手や安全面のメリットを得られる場合もあります。特に冬場は、凍結防止の観点からも通電状態を保つことが重要です。
重要なのは電源の状態よりも、「不要にお湯を出さない」「設定温度を上げすぎない」といった日常の使い方です。そして何よりも安全を最優先し、異臭やエラー表示が出た場合は無理に使用を続けないことが大切です。設置年数が長い場合は、価格改定前の点検・交換も一つの選択肢になります。
なお、本記事の内容は一般的な情報をもとにまとめたものであり、機種や設置環境によって仕様や挙動が異なる場合があります。万が一誤解や行き違いが生じないよう、必ずお使いの給湯器の取扱説明書やメーカー公式サイト、ガス会社の案内をご確認ください。ガス漏れや故障の疑いがある場合は、ご自身で対処せず、必ず有資格者である専門業者へ相談してください。
以上、給湯器の電源とガス代にまつわるお話でした。毎日のお湯ライフが、安全で快適なものになりますように。


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